中国輸出入における輸送方法について詳しくご存じでしょうか。今回は大きく2つある輸送の方法について解説していきます。適切な輸送方法を理解し実施することで、コスト削減、納期短縮などに繋げていきましょう。
▼この記事で分かること▼
・海上輸送と航空輸送の違いとメリット、デメリット
・それぞれの具体的な輸送方法
目次
1.海上輸送と航空輸送
輸送方法は「海上輸送」と「航空輸送」の2つに大別されます。船で運ぶか、飛行機で運ぶかどちらかの方法で輸送を行うということです。加えて、重量や容積などといった荷物の状態によっても適切な輸送方法が変わってきます。
2.海上輸送
まずは海上輸送の場合から見ていきます。海上輸送の場合、荷物量の多い順から
①コンテナ単位での輸送(20FTもしくは40FT)
②LCL(PL単位での混載輸送)
③快速船便の利用(海源DQ便)
の上記3つの配送方法が挙げられます。
2.1 ①コンテナ単位での輸送
コンテナで輸送の場合、コンテナ内に荷物の積み込み(バンニング)を行い、そのコンテナを船に積み輸送するという方法になります。コンテナの大きさは通常20FTもしくは40FTという大きさのものを利用します。20FTだとパレット10個分、40FTだとパレット20個分の収容が可能であり、コンテナ輸送は大量の荷物や大型荷物の輸送に向いていると言えます。
2.2 ②LCL
LCLとはLess Than Container Loadの略であり、1本のコンテナに小口貨物として混載で荷物を輸送する形態のことを指します。数PLの輸送の場合など、コンテナ1本には満たない量の荷物を輸送するときに最適な方法です。
2.3 ③快速船便(海源DQ便)
快速船便とは海源物流株式会社のサービスのことで、LCLよりもさらに少量の荷物(PL未満の物量)の輸送に適しています。快速船便は船便でありながらスピード感のある輸送が可能となっています。
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3.航空輸送
次に、航空輸送の場合を見ていきます。航空輸送は海上輸送とは異なり、一般的には「軽い・少量・高価・精密」などといった荷物の輸送に利用されるケースが多いです。また、輸送にかかる時間が短いため緊急性の高い輸送に用いられます。
航空輸送が可能な輸送会社として以下の4社が代表的です。
・DHL https://www.dhl.com/jp-ja/home.html
・FedEx https://www.fedex.com/ja-jp/home.html
・EMS https://www.post.japanpost.jp/int/ems/
(※EMSのみ許可証の発行が不可。)
4.それぞれの長所と短所
海上輸送と航空輸送の方法について詳しく見てきましたが、それぞれの輸送手段をまとめてみましょう。
コスト・物量・納期の点でそれぞれの輸送方法にメリット・デメリットがあり、輸送手段や具体的な方法は荷物を運ぶ時々のシチュエーションやその際の優先事項により異なってきます。そのため、適切な手段で輸送することが何よりも重要だと言えるでしょう。