国際便(コラム)

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はじめに

はじめに

海外輸入されている、または今後する予定の皆さん

輸入をするさえ、国際送料について考えたことはありますか?

国際送料には落とし穴があるので注意していきましょう。

1.容積重量について

1.1.容積重量とは

主に落とし穴で陥りやすいの容積換算重量です。

容積換算重量とは容積を重量に換えて計算するものです。省略して容積重量と呼びます。通常は貨物運送料金は容積重量と実重量を比較して、重い方をもとに計算します。

実重量…貨物を測りに乗せて計測する実際の重さのこと。

1.2.容積重量の例え

では1つ質問があります。

1トンの水1トンの綿を航空便で運ぶとします。

どちらの方が国際送料がかかるのでしょうか。

答えは綿です。

理由は同じ重量でも、水より綿の方がスペースを使うからです。水は運んでもかさばらない分、スペースを綿よりはとりません。その分、綿の1トンはかなりのスペースを使うからです。

なぜ大きさを重量に変換するかというと、飛行機やトラックなど限られたスペースで貨物を運送する場合、実重量だけを基準にして送料を換算すると公平ではないからです。

先ほどの例で説明すると水の方が綿より圧倒的に重く、スペースはとらないに対し、綿は水よりも軽いかつスペースも取るのに実重量だけで基準をとると公平ではないことになります。

結果実重量と容積重量を比較して、より大きくなる重量を選択して送料を計算するようになっております。

1.3.容積重量の計算方法

では容積重量の計算方法を紹介致します。

会社によって相場が異なるため、今回はDHLの計算方法を例に挙げて説明します。

DHLの容積重量の計算式は

容積重量(㎏)=縦(㎝)×横(㎝)×高さ(㎝)÷5000(㎝³/㎏)

※端数は0.5㎏単位に切り上げ

豆知識

企業によって、÷5000なのか。、÷6000なのか異なる場合があります。

÷6000の方が安くていいと思うかもしれません。

しかし、だいたいの÷6000の場合はdoor to 港になることが多いです。

逆に÷5000だと手元までお届けすることになるので総コストは一番抑えられるかもしれません。

まとめると、

÷6000だと精算重量が少なく、総額は安くなるが港からお手元までの送料が別途かかる。

÷5000だとお手元まで届くことを前提とするため、港から別途の送料はかからない。

図の計算式であてまめると、

35×60×45÷5000=18.9㎏となります。

例えば、この箱の実重量が15㎏だった場合は重いほうの容積重量の18.9㎏の金額の送料となります。実重量だけで見積りをだすと後々、実は容積重量の方が重く、高い請求がでることがあるため、こういった落とし穴には注意をするべきです。 

2.国内輸送

2.1.国内輸送の紹介

輸入または輸出するさえ、運輸・物流会社を通して配送を行われることが多いかと思われます。

弊社は主にGBtechnology、提携先の混載業者を利用させていただいて、荷物をお客様に届けております。

2.2.GBtechnology

FBA専用路線があり、関東地方から九州まで存在している。(一部含まれない県有り)。東京にある品川の倉庫から出発し、関東の東京、千葉、埼玉、茨城、神奈川では2㎏から15㎏、60サイズから120サイズまでで400円(税抜)で届けることができます。

例えばヤマト運輸で比較してみると、ヤマト運輸の最安発送費用は関東の60サイズの450円に対し、400円でお届けできます。また、同じ120サイズですと、GBは400円に対して、ヤマトは560円で活用できます。

実際にあったお客様の例で説明しますと、

例)目的地は埼玉県川口市。

FBA納品で荷物は10ctn 個数は100個。サイズは100サイズとなっています。

100サイズで、目的地は埼玉県とのことで400円。

ctnは10ケースなので400(円)×10(ctn)=4000円(税抜)の送料になります。

これをヤマト運輸で例えると、

100サイズ 料金で目的地は関東にあてまめると、

510円となります。

同じく10ケースなので、510×10=5100円となります。

結果同じ場所、サイズでもGBの方がお得となりました。

2.3提携先の混載業者

提携先の混載業者は関東から中国地方(広島県、岡山県)までお届けすることができます。主な利点は1パレットでお届けできる金額が一番お得でお届けできます。

1パレット500㎏以内計算で関東圏であれば、5900円から7000円でお届けできます。(5900円は東京23区内)。関西でも愛知県、岐阜県は9700円。大阪、京都、滋賀、奈良は11000円となります。

GBの場合ですと、東京23区内で6500円、他関東は7500円かかります。

愛知県、岐阜県は10200円。大阪、京都、滋賀、奈良は12000円となります。

業者東京関東愛知、岐阜大阪、京都、滋賀、
奈良
☆提携5900円~7000円9700円11000円
GB23区内:6500円
23区外:7500円
7500円10200円12000円
1パレット便では一番のおすすめです。

こちらも実際の例で表してみます。

例)お客様はお届け先は愛知県。ケースは5ctn。

PLは1PLのみ。

愛知県の1PLですと、9700円となります。

2.船便(快速船便、LCL)

3.1 船便の紹介

船便は基本容積重量から計算される仕様になっているので、重量が重い貨物であれば、航空便より抑えられることがあります。

ただ、船便のデメリットは航空便と違って配達日数が長くなってしまい、本来10日で届くものが20日から遅くて1ヶ月かかってしまうことがあります。なぜそんな時間がかかってしまうかというと、船便より移動速度が遅い分、天候にかなり影響されてしまい、出発が遅れてしまうケースがあるからです。

3.2 快速船便(海源物流)

快速船便は船便のデメリットである配達日数をカバーしてくれるもので、7日から12日ぐらいで到着致します。(通関検査などで長引くこともあります。)

快速船便は航空便と同じく、容積重量と実重量の重い方にて計算します。

計算方法:容積重量(㎏)=縦(m)×横(m)×高さ(高さ)※  ×200

※(小数点以後2桁まで切り上げ)

料金:50kgから受付 1kgあたり160円

通関料金 1500円(税抜)

※消費税と関税は輸入許可書にて実費徴収

※税関検査の対象になった場合、税関の検査費用はご負担をいただく。

税関の検査費用は5000円~30000円ほど費用がかかる場合がある。

ダンボールサイズは3辺合計160サイズ以内かつ1箱30㎏以下。

(上記サイズを超過する場合は追加運送料が発生します。)

注意点!!

発送できない品物

①食品及び食品衛生法に関わる物品(食品や乳幼児の玩具など。単独通関で許可証がある場合は除く)。

②動植物、化学薬品、液体、偽物など知的財産権などを侵害している恐れがある物、危険物、純電池及び高出力の家電など、マッサージ機など保健、医療機器と疑われる物など。

3.3 LCL

LCL(Less Than Container Load)

LCLとは1つのコンテナに複数の荷主の貨物が混載する輸送形態のことです。

運賃は航空便同様、容積重量または実重量の体積が大きい方を基づいて計算します。

○LCLのメリット

LCLは荷物の量に対して費用が発生するため、少量の荷物を安く輸送することができます。

また、FCL(コンテナの中すべて1人または1つの会社のもの)みたいにコンテナをすべて埋めつくすぐらいの仕入れ量がない場合は自分の適応した量で混載便に乗せることができるため、小口貨物はオススメです。

○LCLのデメリット

LCLは混載便のため、ほかの荷物と一緒になるため強引に詰め合わせることがあり、その時に積み荷同士が接触し、ダメージが加わる恐れがあります。

また、コンテナに積み込み前の仮置きの段階でダメージが起きることもあるので注意しましょう。 

LCL 料金詳細 

LCL混載便リードタイム単価
始発港目的まで東京行き大阪行き1CBM目1CBM以降
天津発直行4日4日1500700
大連発直行4日4日1500700
上海発直行3日3日1500700
深セン発直行6日5日1200900

※天候などによる遅延があるため、リードタイムに誤差あり

※体積は切り上げとなる

例)1.1CBM→2CBM 計算

上記の料金とは異なり別途下記費用も発生します。

関税/消費税:実費請求

通関費用:11800円非課税(2品ごと)

通関手数料:10000円税抜

配達料金:港からご指定倉庫まで実費

税関検査:検査があった場合、数千円から3万円前後費用が発生します。

※国際燃料の高騰および運賃値上げの影響で金額が変更する可能性がありますのでご了承ください。

4.航空便

(中国流通王、OCS ANAGroup,DHL Express、UPS宅配、UPS物流、SGグローバル便(佐川)、FEDEX EXPRESS)

4.1 航空便について

航空便とは航空郵便の略語で、国内飛行機や国外飛行機で郵送することを指しています。

料金は船便よりも少し高くとるが、その分荷物が早く届くのがメリットの一つです。

今回は航空便の例として、7つ紹介してしいきます。

4.2 中国流通王(スコアジャパン)

中国流通王は中国、香港、台湾の法人専用配送サービス。日本でいうヤマト運輸や佐川急便に近いイメージ。多くは中国と日本との流通が主となっています。

またはスコアジャパンという名前も併用しているため、注意が必要です。

リードタイムは2~6日前後

料金:燃油費込み

100㎏以上 30元

運賃:容積重量か実重量いずれか重い方にて精算

容積重量(㎏)=縦(m)×横(m)×高さ(m)(小数点以後2桁まで切り上げ)×167

上記の料金とは異なり別途下記費用も発生します。

消費税:輸入許可書にて実費請求

  1. 日本での関税・消費税の合計が、12000円未満の場合手数料:660円(税込)
  2. 日本での関税・消費税の合計が、12000円以上の場合手数料:関税・消費税の合計の5%(消費税別途)
  3. 沖縄、北海道等遠隔地宛は遠隔手数料が別途かかる

4.3 OCS ANA Group

OCSはANA(全日本空輸)系列の国際物流企業でDoor to Doorの一貫輸送を展開することを心掛けており、最も歴史が長い日系エクスプレスの会社です。

今では世界50カ国130以上の拠点をベースに活動しており、サンプルや書類から大型貨物まで幅広く取り扱っています。

リードタイム:2~3日

料金:燃油費込み

21~3㎏ 33元

31~50㎏ 32元

50~100㎏ 100元

100㎏以上 22元

運賃:容積重量か実重量いずれか重い方にて精算

容積重量(㎏)=縦(m)×横(m)×高さ(m)(小数点以後2桁まで切り上げ)×200

上記の料金とは異なり別途下記費用も発生します。

関税/消費税:輸入許可書にて実費請求

税金立替手数料:税額総額2.5%

中国側輸出の際、申告単価CNY5000を超える場合、通関手数料CNY200/件

4.4 DHL Express

DHLはドイツに拠点を置いている国際宅配サービスを提供している企業です。

DHLの強みは自社で航空輸送手段をもっていること。集荷、通関、フライト、配達といったすべてのプロセスを自社で一貫して担うことができる会社です。

リードタイム:2~3日

料金:燃油費込み

30.1~70㎏ 28元

70.1~300㎏ 42元

300㎏以上 44元

運賃:容積重量か実重量いずれか重い方にて精算

容積重量(㎏)=縦(m)×横(m)×高さ(m)(小数点以後2桁まで切り上げ)×200

上記の料金とは異なり別途下記費用も発生します。

関税/消費税:輸入許可書にて実費請求

税金立替手数料:最低1100円もしくは立替額2%

中国側輸出の際、申告単価がCNY5000を超える場合、通関手数料CNY200/件が発生。

4.5 UPS 宅配

5.それぞれのポイント

最後にこの記事をまとめると、

①容積重量と実重量両方を考慮して送料を考える。

②それぞれ利用方法によって、お得に使えるため、使い分けながら配送する。