選品に失敗する5つのよくある原因

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〜よくある実例から学ぶ、売れない商品を避けるための考え方〜

ネットショップやAmazon販売を始めてみたけれど、
「なかなか売れない」「思ったより利益が出ない」
という悩みに直面する人は少なくありません。

その多くは、“選品の段階”でつまずいていることがほとんどです。
今回は、よくある5つの失敗パターンを、実際にありがちな事例を交えてご紹介します。

1. 「自分が好き=売れる」と思い込む

ある30代女性の方は、自分が可愛いと感じた韓国風のヘアアクセサリーを1688で見つけ、即仕入れ。
ところがAmazonでは検索数も少なく、そもそもそのジャンル自体がニッチすぎて、数ヶ月間まったく売れませんでした。

このように、「自分が欲しい=他人も欲しい」という思い込みは、選品で最も多い落とし穴です。

✓ ポイント:
市場のニーズを確認しましょう。
Amazonランキング、レビュー数、関連キーワードの検索ボリュームなどをチェックして、実際に“探されている”商品かどうかを見極めるのが重要です。

2. 激戦ジャンルに安易に飛び込む

副業を始めたばかりの男性が、「スマホケースなら需要があるはず」と考え、1688で人気のケースを仕入れました。
しかし、Amazonで調べてみると同じような商品が数百点も出品されており、価格も下がる一方。結局、価格競争に巻き込まれ、ほとんど利益が出ませんでした。

初心者がありがちなのが、誰もが思いつく「売れそうな定番商品」に手を出してしまうこと。

✓ ポイント:
競合が多いジャンルでは差別化が必須。
あえてニッチなターゲット(例:ママ向け、防水仕様、左利き用など)に絞った商品を選ぶと、ブルーオーシャンが見えてきます。

3. サイズ・重量・梱包コストを見落とす

アウトドア好きのセラーが「折りたたみバーベキュー台」を仕入れ。商品自体は手頃な価格でしたが、実際にAmazonのFBA倉庫へ送ると大型サイズ扱いとなり、FBA手数料と送料で赤字に。

このように、仕入れ価格は安くても、物理的に“大きい・重い”商品は意外なコストがかかります。

✓ ポイント:
AmazonのFBA料金シミュレーターや国際送料の見積もりツールで、“トータルコスト”を事前に把握しましょう。
利益率だけでなく、サイズ区分や梱包のしやすさも重要な判断軸です。

4. 差別化されていない商品を選ぶ

別の例では、LEDランタンを選んだセラーがいました。1688で見た目も機能もよく、価格も納得だったため仕入れを決定。
しかし、Amazonに出品してみると、ほぼ同じ商品が10社以上によって販売されており、自分のページがまったく埋もれてしまったのです。

いくら良い商品でも、「どこにでもあるもの」では選ばれません。

✓ ポイント:
  • ロゴ印刷やカラー変更などでOEM化する
  • 使用シーンの提案や、日本語の説明書を付ける
  • セット販売やギフトパッケージ化する

など、小さな工夫で**「これを選ぶ理由」を明確に**しましょう。

5. リサーチ不足で衝動仕入れしてしまう

あるセラーは、1688で「磁気付きサポーター」という健康グッズを発見。仕入れ単価が安く、利益が出そうだったので即発注。
ところが、Amazonではその商品が医療機器に該当し、出品規制の対象だったため、販売停止となってしまいました。返品もできず、大きな損失に。

初心者にありがちなのが、「なんとなく良さそう」で仕入れてしまうこと。

✓ ポイント:
  • 類似商品がAmazonで販売可能か調べる(PSE、食品衛生法、商標など)
  • 販売ページの構成、レビュー内容、価格帯を分析する
  • まずは小ロットまたはサンプルでテストする

「仕入れる前に、売れるかどうかを検証する」
これが、プロと初心者の最大の違いです。

まとめ:感覚ではなく、数字と視点で選ぶ

選品の失敗は、商品が悪いというよりも、「調べ足りなかった」「客観的に見られなかった」という**“選び方”の問題**です。

だからこそ大切なのは、
  • 数字(検索数、レビュー、利益率)を見ること
  • 差別化できる視点を持つこと
  • 一気に仕入れず、小さく試すこと

そして何より、失敗を経験に変えて、次に活かすこと。
最初の失敗こそ、次の成功への種です。