中国のアリババは、世界最大級のB2Bプラットフォームであり、豊富な商品と圧倒的な低価格が魅力です。日本のAmazonでは、「アリババ仕入れ→Amazon販売」という形で多くのセラーが利益を上げています。
しかし、ただ「安いから」「種類が多いから」といった理由で商品を選んでも、必ずしも売れるとは限りません。成功の鍵は、「選品力」=売れる商品を見抜く目にあります。
目次
1. 日本市場における「需要」の見極め
まず第一に考えるべきは、日本の消費者が何を求めているかです。
アリババにある商品の中でも、実際に日本で売れているもの・これから需要が高まりそうなものを見つけることが重要です。
具体的な方法として:
• Amazonランキング:カテゴリー別の売上上位商品を確認
• レビュー分析:購入者の不満点や要望を読み取り、改良可能な要素を見つける
• GoogleキーワードプランナーやAmazonサジェストで検索ニーズをリサーチ
• **SNSや小红书(RED)**で日本人の関心トレンドをチェック
これらの情報を元に、「これなら売れる」「これなら差別化できる」と思える商品をピックアップします。
2. アリババ上での商品選定と仕入れの注意点
次にアリババ上で同じ、または類似の商品を検索します。
このとき重要なのが、**商品の品質、仕入価格、MOQ(最低発注量)**などの確認です。
信頼できるサプライヤーかどうかも見極めましょう。評価が高く、実績のある店舗を選ぶことが基本です。また、写真や動画だけで判断せず、最初は少量サンプル注文をして現物確認するのが安心です。
3. 利益率とコスト管理の視点
選品の際には、最終的にどれだけ利益が出るかを常に意識する必要があります。
販売価格から、以下のコストを差し引いた後にしっかり利益が残るかを確認します。
• アリババでの仕入価格+国際送料+関税
• Amazonの販売手数料+FBA(フルフィルメント)利用料
• パッケージや翻訳費用(必要に応じて)
目安としては、販売価格の30%以上が利益として残るのが理想です。
4. 初心者におすすめのジャンルと例
初心者は、小型・軽量・壊れにくい商品から始めるのが安全です。
具体的には以下のようなジャンルが人気です:
• 美容・健康グッズ(フェイスローラー、ネイルケアツール)
• 収納雑貨(引き出しオーガナイザー、シューズホルダー)
• スマホ周辺アクセサリー(ケーブルクリップ、スタンド)
• ペット用品(シリコンブラシ、携帯水ボトル)
これらは競合が多い一方で、機能やパッケージで差別化しやすいジャンルです。
5. 差別化とブランディングの工夫
同じ商品が多く出回る中で勝ち抜くには、見た目や体験の違いを明確にすることが大切です。
• 日本語の取扱説明書やオリジナルパッケージを付ける
• 自社ブランド名を入れたOEM化(ロゴ印刷など)
• セット販売やカラーバリエーション展開
• 商品ページに「使い方の提案」や「Q&A」などを充実させる
こうした工夫によって、**価格以外の「選ばれる理由」**が生まれます。
6. 自社ブランド化(OEM)で“価格勝負”から脱却する
アリババ商品をただそのまま販売するだけでは、価格競争に巻き込まれてしまうリスクが高まります。ある程度売れ筋が見えてきたら、**ブランド化(OEM)**によって「自分だけの商品」としての価値を育てていくことが重要です。
ロゴの印刷や、パッケージのカスタマイズ、日本語の説明書をつけるだけでも、顧客の印象は大きく変わります。購入の決め手にもなり、リピート率向上にもつながります。
7. はじめてでも安心――選品から販売までのトータルサポート
「興味はあるけど、中国語ができない」「信頼できる仕入先をどう探せばいいのかわからない」
そんなお悩みを持つ方に向けて、私たちは日本企業・個人事業主のために、アリババ選品からAmazon販売までを一貫してサポートしています。
たとえば、
• アリババでの商品リサーチ・仕入れ候補の選定
• 中国語でのサプライヤー交渉・MOQ相談・OEM対応
• ロゴ・パッケージ制作や商品ページの構成サポート
• 越境物流・FBA納品代行・税関対応まで
• 小ロットのテスト販売からブランド育成まで対応可能
私たちは中日間の文化と商習慣の違いを熟知しており、言葉の壁だけでなく、「なぜ売れないか、どうすれば売れるか」までを一緒に考え、形にするパートナーとして伴走します。
まとめ
アリババ仕入れ×Amazon販売のモデルは、正しく選べば大きな可能性を秘めています。
ただし、単なる安さや数の多さに惑わされず、市場を見る目とブランディングの意識を持つことが成功への近道です。
そして、もし不安や迷いがあるなら、一人で抱え込まず、経験のあるパートナーと共に挑戦することで、よりスムーズに、より確実に、次の一歩が踏み出せるはずです。