中国からの輸入、実はこんなことでつまずきやすい?

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初めての越境ビジネスでよくある5つの落とし穴
「中国から仕入れれば安く済む」と思っていたのに…
ネットで「中国輸入」「OEM仕入れ」などと検索すると、コストの安さや手軽さばかりが目立ちます。でも、実際に始めてみると「思っていたより大変だった」「途中で止まってしまった…」という声も少なくありません。
本記事では、中国からの輸入や越境ECを始めたばかりの方向けに、よくある失敗とその対策をわかりやすくまとめました。
これから始める方のヒントになれば幸いです。

1. 通関で荷物が止まってしまった

「必要な書類が足りない」「関税が高くなった」など、想定外の通関トラブルは非常に多いです。特にAlibabaなどで仕入れる際は、書類が簡素だったり、日本向けの形式に合っていないことがあります。

対策のヒント:
• インボイスやパッキングリストの内容を事前に日本仕様でチェック
• 商品に合ったHSコード(関税分類)を事前に調べておく
• 通関経験のあるパートナーに相談することで、大幅にリスクを下げられます

2. 商品が届くまで何週間もかかった

「今週出荷って言ってたのに、全然届かない…」
中国の工場・港・物流会社それぞれのスケジュールがズレていたり、連携が取れていないと、1ヶ月以上の遅延も起こり得ます。

対策のヒント:
• 船便/航空便/混載便など複数の輸送手段を理解して選ぶ
• 発送前に出荷・到着予定をすり合わせておく
• 納品日から逆算してスケジュール管理を行うことが重要です

3. Amazon FBAに納品できなかった

せっかく輸入した商品が、FBA倉庫で受け入れ拒否に…
これは実はよくある話です。ラベル不備、サイズ違い、JANコードの貼り忘れなど、FBAの規定に沿っていないと、再配送になってしまいます。

対策のヒント:
• 出荷前にFBA納品ルールを確認
• 不安がある場合は、日本国内の転送倉庫での検品・ラベル貼付代行を活用
• 商品情報はSKU・JAN・数量を正確に管理する癖をつけましょう

4. 中国の工場と話が通じない

言葉の壁、文化の違い、交渉スタイルの違い…。
MOQ交渉や仕様変更、納期調整など、細かい話になると誤解や認識違いが起こりがちです。

対策のヒント:
• 日中バイリンガルのスタッフを通して商談を行う
• 契約内容・仕様は文書にしてお互い確認する
• 不明点は何度でも確認し、「念押し」の文化を大切に

5. 「これ絶対売れる!」と思って仕入れた商品が売れなかった

これは多くの初心者が経験するポイントです。
「自分はこのデザインが大好き」「この素材が素敵!」と思って仕入れても、日本の市場で求められているものとはズレていたというケースはよくあります。

特に雑貨やライフスタイル商品、ギフト系商品などは、個人の感性と市場ニーズの差が大きく影響します。

対策のヒント:
• 競合商品をAmazonや楽天、小紅書などでリサーチしておく
• ターゲット層(例:20代女性、家庭持ち、Z世代)を明確にする
• 自分の「好き」を大切にしつつ、見せ方・届け方を工夫する

たとえ今は売れなくても、きちんと育てて磨いていけば、“共感されるブランド”へと育つ可能性は十分にあります。
最初から大ヒットを狙うよりも、「あなたの“好き”を共感してくれる人にどう届くか」を大切にしていきましょう。

越境ビジネスは「好き」と「戦略」のバランスで育てていける

中国輸入・OEM開発・越境ECは、ただ安く仕入れるだけではなかなか成功しません。
しかし「好きなものを形にする力」と、「市場との接点を丁寧に作っていく力」があれば、ビジネスは少しずつ育っていきます。

つまずくことがあっても、それは貴重な経験です。
商品・物流・販売・表現のすべてを自分のスタイルで整えていくことで、持続可能なブランドへと変えていけるのです。